古着の写真で見るべき箇所|アイテム別チェックリスト
オンラインで古着を選ぶとき、写真の枚数が多いだけでは判断材料が十分とは限りません。同じ正面写真が何枚あっても、袖口や内側が写っていなければ、状態は確認できないからです。
写真は、商品を特定する写真、全体を把握する写真、消耗箇所を見る写真、欠点を確認する写真の4種類に分けて確認します。
すべての古着に共通する写真
カテゴリを問わず、次の写真があると判断しやすくなります。
- 正面全体
- 背面全体
- 左右の側面またはシルエットがわかる角度
- ブランドタグ
- 品質表示タグの表裏
- 型番・サイズ・素材が読める写真
- 傷、汚れ、補修箇所の接写
- 付属品を並べた写真
全体写真は、形、色むら、左右差を見るために必要です。タグ写真は商品情報の照合、接写は欠点の程度を判断するために使います。
トップス・シャツで見る箇所
- 襟の表裏:黄ばみ、擦れ、芯の変形
- 袖口の表裏:汚れ、擦り切れ、ボタン
- 脇:染み、変色、縫い目
- 裾:ほつれ、伸び、前後差
- 肩・背中:日焼け、ハンガー跡
- ボタン列:欠品、交換、引きつれ
柄物は、柄合わせや大きな傷が柄に隠れていないかを拡大して見ます。ニットは、脇、肘、袖口の毛玉や伸びに加え、逆光で穴が見えないかを確認します。
パンツ・スカートで見る箇所
- ウエスト内側:汚れ、ゴム、サイズ直し
- 股部分:擦れ、縫い目、補強
- 膝・ヒップ:伸び、色落ち、テカリ
- 裾:擦り切れ、裾上げ、折り跡
- ポケット口と袋布:破れ、伸び、汚れ
- ファスナーやボタン:欠品、動作
デニムの色落ちは魅力にもなりますが、股や裾の生地が薄くなっている場合は耐久性の確認が必要です。裾上げ済みのパンツは、現在の股下と、縫い代が残っているかを見ます。
ジャケット・コートで見る箇所
- 襟、ラペル、首裏
- 袖口の内外
- 脇と肘
- 裏地全体と裾の接合部
- ポケット口と袋布
- ボタン、ファスナー、スナップ
- フード、ベルト、ライナーなどの付属品
中綿やダウンは、全体の厚みに偏りがないかを見ます。防水系のアウターは、内側のシームテープ、コーティング、首まわりの剥離やべたつきが重要です。
靴で見る箇所
- アッパー全体:傷、履きじわ、色差
- つま先:擦れ、剥がれ
- かかと:型崩れ、内側の破れ
- アウトソール:摩耗、割れ、補修
- インソール:沈み、汚れ、ロゴ
- 左右を並べた写真:摩耗や形の差
- サイズと型番の表示
靴底の一部だけでなく、左右の全体が同じ角度で写っていると減り方を比較できます。接着部分の隙間や、素材のひびは、履き始めてから広がる可能性があります。
バッグで見る箇所
- 正面、背面、左右、底面
- 四隅とパイピング
- 持ち手、ストラップ、付け根
- ファスナー、金具、留め具
- 内側と各ポケット
- ブランド表示、型番、刻印
- ショルダーストラップや保存袋などの付属品
バッグは外側がきれいでも、内側に剥離、べたつき、粉吹き、においがある場合があります。底面と内装は省略されやすいため、掲載がなければ依頼します。
写真の見え方で注意すること
光
暗い写真では黒い生地の擦れや内側の汚れが見えにくく、強い光では色が薄く見えることがあります。自然光と室内光の両方があると色を推測しやすくなります。
距離
接写だけでは傷の位置と大きさがわかりません。欠点は、場所がわかる中距離の写真と、程度がわかる接写の2枚が理想です。
加工
背景除去や強い色補正が使われている場合、輪郭や実際の色を判断しにくくなります。加工前の実物写真を依頼します。
寸法
メジャーを置いた写真は参考になりますが、服が伸ばされていないか、始点がどこかを見ます。実寸の比較方法は古着のサイズ選びにまとめています。
追加写真の頼み方
「写真を増やしてください」ではなく、場所、角度、知りたい点を指定します。
- 左袖口の擦れを、場所がわかる写真と接写でお願いします
- 品質表示タグを、文字が読める明るさで表裏ともお願いします
- 靴底の左右を、同じ角度で全体が写るようにお願いします
- ジャケットの裏地と、首の内側を確認したいです
出品者が対応できない場合もあります。そのときは、見えない部分のリスクを価格や返品条件で受け入れられるか判断します。
写真ではわからないこと
におい、触ったときのべたつき、生地の硬化、ファスナーの滑り、伸縮性などは写真だけで判断できません。説明文を読み、具体的に質問します。
また、写真が十分でも、真贋や耐久性が保証されるわけではありません。状態判断は古着の状態の見方、取引全体は古着をネットで買うときのチェックリストと合わせて確認してください。
購入前チェックリスト
- 全体の前後と、カテゴリ固有の消耗箇所が写っている
- タグの文字を読める
- 欠点の場所と程度がわかる
- 左右差を同じ条件で比較できる
- 写真と説明文が一致する
- 写らない情報を質問した
- 情報不足を安さだけで受け入れていない
必要な写真がないことは、商品が悪い証拠ではありません。しかし、確認できない項目が残っていることは事実です。判断できる情報が揃ってから、価格とリスクを比較します。